生後2日目

2番目に生まれた子を土に返してあげることにした。家の敷地にお墓を作ってあるの。以前飼っていた猫のお墓。龍って言う男の子なんだけど、そのお墓の隣にお墓を作ってあげることにしたの。龍が一緒なら寂しくないでしょ?そりゃ〜〜〜猫と犬かも知れないけど、龍も、その子も私の家族には変わりないからね。

名前をつけてあげたの。最初に男の子が生まれたら、緑の紐を。次の男の子には青の紐。黄色は男の子でも女の子でも使えるように用意した。ピンクは女の子。ってことで、そう・・・「ぶるぅ」って名前。死産だったと知っても、誰も青いヒモを使おうって口にしなかったから、あの子は、青をつけることが決定してたの。

ぶるぅの体の大きさは、他の子達と同じだった。だから、成長過程で死んだわけじゃない。生まれるそばまで生きてた。ぶるぅが死産だった理由はわからない。死産だった原因を決め付けるだけの言い訳ならたくさんある。でも、理由をつけたりはしない。埋めるときに、涙がポロポロ出てきたよ。「また、桜の子として生まれてね」ってしか言えなくて・・・ぶるぅは男の子だったから、ぶぅみたいに優しい子になる。大丈夫。

現実は、大変なことになっている。2〜3時間置きにミルク。陣痛からお産まで私の睡眠は眠って2時間だったもんだから眠いんだけど、子供が生まれた興奮もあるし、意識が眠れない感じ。それでも、気温的に暑いじゃん。体はヘトヘトなのよ。(笑)

桜は最初はミルクをあげるだけで、子供達に何もしない。変わりに、トイレの処理などをする。だからって桜はミルクをあげたらバイバイ〜って逃げるわけではなく、私がトイレの処理をしてるのを隣でちゃんと見てる。それを見て、ママの素質あるな!と勝手に思ったり・・・(笑)何度目かのミルクの時間になったら、桜が自ら子供のオシッコの処理をするようになった。しかし、ウンチは私任せ。ミルクの時間が近づくとおっぱいが張るのか、子供のいる箱のそばに来るようになった。

普通、母犬は、父犬であっても、子供に近づくと怒ると聞いたが、桜はぶぅが子供のそばに寄っても怒らないし、ミルクを与えるときに、桜のそばにいても怒らない。だからって、ぶぅも子供は怖いらしく、ある一定の距離までしか近づかない。しかし、子供が箱の中で鳴くと、箱の様子を伺いに行く。結構、いいパパをやってます。

生まれてすぐはイエローさん声がうるさかったけど、夜を過ごしたらマーブルのがうるさいことが判明。1番小さいくせに、1番大きな声でアピールします。グリーンだよ君は、1番静かで、ミルクを飲むのがうまい!!さすが長男って感じ。(笑)

何よりも驚きなのは、桜は滅多に私に寄り付かないわけ。桜が私の部屋に来るのはぶぅがいるからですってくらいに私の存在を無視する子なのよ。確かに、病院に行く時は、私が連れて行くから、病院内では、私を頼りにしてくれるけど、それもそこだけの話さ。(笑)桜はそもそも、じぃちゃん・ばぁちゃんっ子だから、父や母には喜んでついて歩くタイプ。それが、陣痛が始まってから、私にベッタリなのよ。陣痛で痛い時は、ずっと私の顔を見て「助けて」って訴える。私が動けば、私について歩く。最初は、お産を父や母がいる場所がいいだろうってことで、リビングかオカンの部屋って考えて準備してたのに、桜が私から離れないから、急遽私の部屋になったくらいだもん。

ありがたい話だよね。