最低、最悪な私

私が会社を辞めると口にしてから、初めて会長と2人になる時間が出来た。私はドキドキしたねぇ。どこかで、会長が私をイジメるって感覚があったから余計。イヤミでも言われるんじゃないかって思ってた。

でも、思うのと実際は違った。それが妙に寂しくも思ったりもした。普通に話をした。「乱気流って気持ち悪くならない?」って私の質問に、「たまに、料理が浮く時があるんだよ」って会長。「それって食べてなんてられないじゃん(笑)」と突っ込むと、「そもそもが揺れるから食べてる気分にならないねぇ〜」って。そんな楽しい会話をしたかと思うと、仕事に関して妙に気を使う発言をする。そして、実感。「私は辞めて行く人間なんだ」

夜になり、電話の最中。相手は色々なことを考えての発言だった。それは私が1番知ってる。なのに、その言葉が私の気持ちを理解してくれてない一言に感じて、私はムキになってしまった。ムキになる私が間違ってる。私はいろんな人の気持ちを考えてるから出た発言を、私のバカなヒガミで傷つけた。

私は勝手な人間だから、理解してくれているって思ってたし、理解してくれてるはずだと思ってた。それを、伝わってなかったとひどく怒るなんて間違ってる。伝わってなかったのなら、説明すればいいことなのに、感情を表に出してしまった。大人としての判断を間違えた。相手の言葉は間違ってないのを、誰よりも知ってるのに否定する言葉を並べた。

電話を切った直後、私はそんな自分が情けなくて涙が出てしまった。どんどん落ち込み、反省したのちに、反省の文章と、あなたは間違ってないと素直に送った。私が口を出す話じゃなかったのに、口を出してしまったこと。別の道を考えようと、私の本音をメールした。私はずっと考えてた。「よくないんじゃないか」と。だから、「やめること考えて」と・・・

夜中になり、返事が届いた。「やめない」と。嬉しい反面、何を返していいのかわからなかった。

よくないと思う気持ちは消えない。私は子供だから、私情をどこかで挟んでしまう。好き嫌いが表に出てしまう。そんな私を相手にするのはひどく大変なことだと思う。感情で話してはダメだと知っているし、そうしないようにと努力はしてる。しかし、スイッチが入るとどうしても感情を表に出してしまう。感情を表に出しながら、私はひどく自分を責めたりしてる。苛立ちと自己嫌悪で自分がどうかしちゃいそうってなる。それを、相手にしなきゃならない相手は大変だと思う。

ゴメンナサイ。