はぅ〜〜〜〜

私はいつも言葉が足りない。たぶんね。

もう、幾度となく私は自分の思いを相手に伝えた。相手とも、何度か話し合いの場をそれなりに設けたつもりだった。その時、相手は納得してくれた。だから、仕事を辞める決心になった。

私が会社に退社の気持ちがあることを告げなきゃならない今。残された仕事も割り振らないとならない今。そんな時だった。

「辞表、出さないで」と言われた。「何で?」の問いに向こうは、強い口調で「いいから待ってて!」だった。

それに対して、私は何も言えなかった。何度も話をしてきて、納得してくれた上での私の退社だったのに、「待って」と口にするってことは、それだけの思いが彼女の中にあるのを知ってるから。私との話からずっと考えていたんだと思う。きっと、私との話の間中もずっと「待って」と言いたかったんだと思う。

彼女の気持ちがわかった途端、私は迷いだした。甘いよねぇ。大切な人の気持ちがわかった途端、迷いだすなんて・・・本当は知ってた。私が辞めたら彼女が今度は辛い思いをするって。それでも辞めたいと進めた話し合いだったんだけど・・・口にされた途端、迷うなんて私も甘い。

彼女の気持ちと、自分の気持ち。迷いだした私。そんな自分が情けなくてねぇ。つい・・・その情けなさを口にしてしまいました。

話を聞いてくれた人は・・・「何もしてあげれなくてゴメン」と言われました。

何もしてくれないなんて思ってない。いてくれるだけで守っていただいてます。黙って私の話を聞いてくれるだけで、私は救われてます。

私は甘いんだと知ってるの。彼女にそれでも「辞める」と口にすればよかっただけ。でも、何が困るってねぇ。私は知ってるの。彼女が「待って」とどんな気持ちで口にしたのかを・・・その気持ちを傷つけたくないって思うと、私が自分だけの思いを口にしてもいいのかな?って思うの。

そうやって、私は自分の気持ちを隠しちゃったりすることが多々あるけど、それもこれも、相手を大切だって思う気持ちなの。もちろん、私のその思いが間違ってるってことも私は知ってる。自分を苦しめる結果を生むことも、そのことで相手も苦しめる結果を生むことも知ってる。

「もう1度話し合ってみたら?」の声に私も心の中でそうしようと思った。

そんな時に彼女からメールが入った。

私は人からいつも守られている。自分が傷ついたつもりでも、人を傷つけていることが山のようにあって、それでもなお、そんな私を守ってくれる人がいる。私は今、迷ってる状態の中、自分が人を大切だと思えること。そんな私に耳を傾けてくれる人がいるってこと。昨日までのウダウダが何だったのかわからないほど、感謝してます。