好きな人

友達から好きな人への相談を最近受けることが多い。失恋しちゃった話が主なんだけど・・・付き合ってて別れた話じゃないの。片思いをしてて、告白してダメだった話。忘れられなくて辛いという話。

私はその話を聞いて「いいなぁ」って思う。それほど好きになれるっていいことだと思うんだよ。相手がどうであれ、自分の中にそれだけの気持ちが芽生えるってすごいなぁって。別に私は恋愛に冷めてる人じゃないし、誰も好きにならないって思ってるわけでもないけど、今の私はそこまで思えるのかな?って思うと疑問すらわく。

イヤ、たぶん私は、いとも簡単にそれほど好きになれちゃう人なんだよ。でも、そうなった時の自分が怖いから、どこかブレーキをかけてたりするんのかも知れない。「好き」と思うと怖いから「好きじゃない」でいたいんだろうなぁ。そしてこれまた、そういう自分がどんどん蓄積されて最後にドカ〜〜〜ン!となり、結局は相手に迷惑をかける形になるのかも知れない。

友達が失恋した話を「いいなぁ」って思うことは不謹慎かも知れないけど、やっぱりどこか「いいなぁ」って思うんだよ。変だけど。

私が先日、「40歳、50歳になった時に、家に帰っても誰もいない無音の生活は怖い。だったら、うるさくても邪魔でも、誰かがいてくれればいいと思う」と口にしたら、「それはないものねだりだよ」と言われた。私は、その年齢になっても誰もそばにいてくれないほど欠陥的な人間なのか!って思ったら、ちょっとだけ寂しくなったよ。でも、だからって否定は出来ないなぁ。私は誰かを好きになることすら怯えてるわけだから、欠陥的人間なのかも知れない。それに、誰もいない家を想像すると怖いと思う自分もまた欠陥品だったりするのかも知れない。

シンプルに、「あなたが好き」と言えたなら、「そばにいたい」と言えたなら・・・そう言える人間でいたいと心から願う。